キミのビートにのせて。
『え…?そこに誰かいるの??』




恐る恐るカーテンの向こうへ問いかけた。




するとそこから、ひょこりと"ピンク色の髪の毛"が覗いて。




「あっ、起きたんだね。よかったよ…ずっと寝たまんまだったから心配だったんだぞ?」




その"ピンクの髪の毛の人"は私が昔からの友達かのように至って普通に話しかけてきた──



────え"っ??



『Shun!?!?!?えっ、あのっ…えっ、なんで…?あの…っ』




目の前には、あろう事かあのShunがいた。
幻を見てるみたい…



あっ、もしかしてShunがここにいるってことは…私を助けてくれたのはもしかして…




「ちょっと、落ち着いて落ち着いて。ここ病院。でもゴメンな、びっくりさせちゃって…さっきのこと、覚えてない?」




Shunにそう聞かれて、パニクりまくりの今にも破裂しそうなアタマで一生懸命思い出した。



『確か、バイト先の都合でおつかいに出かけてて…帰り道にProloguEのLIVE会場の前を通ったから…羨ましくなっちゃってさ。その辺をウロウロしてたんだよね…そしたら、爆発に巻き込まれて。』



< 16 / 32 >

この作品をシェア

pagetop