キミのビートにのせて。
熱を帯びてきた真っ赤な顔を彼に見られては困るので、私は俯いたままで目だけ彼の方へ向けて聞いた。



「そりゃそーだろ!じゃなきゃなんで俺が
ココにいるんだって!もしかして忘れられちゃったか?」



そう言って ニッ と笑顔で笑うその口からちょっとだけ見える八重歯。私が大好きな彼のチャームポイント……あーっ、もう。いちいちカッコイイんだから…っ。




「ん?俺の顔になにかついてるか?」




急に真顔になったShunが自分の顔を指さして問う。




『えっ?いやっ、何もついてないよ??』




慌てて胸の前で両手を振る。

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