キミのビートにのせて。


「ふーん…じゃあいいんだけど、どうしたの??」



ベッドの柵の上に両腕を置き、悪戯っ子のような目で私に聞くShun。



こういう時ってなんて言うんだっけ…??
まだ落ち着いてなさすぎて何も考えられない…




「…あっ、あの。助けてくれて、ありがとうございましたっ」



ぺこりと頭を下げる。



悩みに悩んだ挙句、口をついて出たのはそんな在り来りなコトバ。それでも、助けてくれたお礼はちゃんとしなきゃと思ったから、伝えた。




すると彼は「ふふっ」と微笑んで、




「どういたしまして。」



と私と同じように頭を下げた。


< 19 / 32 >

この作品をシェア

pagetop