キミのビートにのせて。
「ふーん…じゃあいいんだけど、どうしたの??」
ベッドの柵の上に両腕を置き、悪戯っ子のような目で私に聞くShun。
こういう時ってなんて言うんだっけ…??
まだ落ち着いてなさすぎて何も考えられない…
「…あっ、あの。助けてくれて、ありがとうございましたっ」
ぺこりと頭を下げる。
悩みに悩んだ挙句、口をついて出たのはそんな在り来りなコトバ。それでも、助けてくれたお礼はちゃんとしなきゃと思ったから、伝えた。
すると彼は「ふふっ」と微笑んで、
「どういたしまして。」
と私と同じように頭を下げた。