キミのビートにのせて。
部屋に訪れる一瞬の沈黙。
それを破ったのは夏夜の声だった。
「ああ~っ、もう。びっくりしたんだから…。あんなことってあるんだねぇ…、、」
彼女もProloguEのファンだから、相当腰を抜かしたに違いない。…とはいっても夏夜はYukiのファンだけど。
「それで、今は落ち着いてるのか?」
店長も私を心配してくれる…。
『あ…はい。ちょっと地面に身体を打ち付けちゃっただけで全身が痛いですけど、骨折とか大きなケガはなくて安心でした。。まぁ、Shunのおかげでもありますけど…。』
私の言葉を聞いた二人は、揃って「痛そう…」と顔を顰めた。
「まあ、無事で何よりだよ、私たちは!いつ退院できそう?」
夏夜が私に聞く。
『う~ん、遅くても明日か明後日には…』
「えっ!?そんな早く!?…あんまりムリしちゃダメだよ~、澪はすぐに我慢して溜め込むんだから…。」
夏夜は母親みたいなことを言うんだから。
『うん。ありがとう…。でも早く戻らなきゃ、私も家のことがあるし…』