キミのビートにのせて。
そんな人たちを見るとやっぱり諦めがつかなくて。どうしても足がそっちの方へと向かってしまう。
昨日行ったばかりのくせにって言われるだろうけど…。
『グッズだけでも買って行こうか……ううん、だめだめっ、今はあくまでバイト中なんだから…。』
人だかりの中で独り言を呟いて葛藤し続けている私はさぞかし不審な人物だっただろうな。
──まさか、そんな所でもたもたしていたのが仇となるなんて事は、本人は愚か誰も予想なんてしていなかった。──