- 作品番号
- 1474179
- 最終更新
- 2019/04/17
- 総文字数
- 13,555
- ページ数
- 37ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 21,780
- いいね数
- 10
- ランクイン履歴
-
その他3位(2017/12/30)
卵から生まれる私達は
結婚して
また
卵を産む。
この作品のレビュー
羊はとても温厚で臆病者です。 群れを成して行動する習性があります。 もし群れの中の一頭がパニックになると他の羊もパニックになり、一気に逃げだします。そうなったら手がつけられません。気を付けましょう。 羊は家畜化されています。 その肉は食べられます。 その毛は織って布にできます。 死を迎える瞬間はものわかりがよく、抗ったり暴れたりしません。最期に一声、ナクだけです。 それが羊というイキモノです。 だから。 彼女はもう羊ではありません。 わかりますか? 彼女はもう、羊ではありません。 では、なんというイキモノなのか? それは教科書のどこにも載っていませんね。 でも、それでいいんです。 いいんですよ。 カノジョの物語は今、うまれるのですから。
普段のラテ子ファンはビックリこくんやなかろうかな、凄絶で。 でも救いがない感じが、うちは嫌いやなかったりもします。 世の中、救いなんてありませんからね。 重いけど、癖になります。
この作品の感想ノート
世界観が近未来。私は実写より、アニメのほうがしっくり来るかな。全面モノクロなの。でもラスト、地下の扉を開けた瞬間だけ、光が射す__。それくらい、地上は救いがない世界。それか、音が無い。セリフだけで無音。でも地下の扉が開く音は聞こえる、その奥の喧騒も聞こえてくる、みたいな。イメージがスッと湧いてくる作品でした。
おこんばんにゃわ( ̄▽ ̄)久々。
ようやっと読めましたがな。
おおおお、ラテ子凄ーよ。この甘々とのギャップ。このギャップ女子がっ。
凄い凄い。映画みたい。
そしてこの終わり方。
これですよ、左近言うところの読後感。
だーっと疾走して、ぶつっと切れる。
いきなり訪れる静寂。
読み終えた後の虚無感というか。
このラスト凄いです。
光あれって感じですな。
うん、こういうラスト、今まで読んだ中で二つしかない。
好きです( ̄▽ ̄)←お前もか
と、何せラストが好き過ぎて内容について全く触れないまま去ってみたり。
好きです(〃ω〃)
と、わたしも告白してみたりして。
ラテ子さん、わたしも好きです、このお話。ラストはラテ子さんのおっしゃるように救いだと思います。わたしにはそう読み取れました。もしそうなら、書いているラテ子さんの気持ちに少しでも寄り添えたのかしら。と。楽観的でお調子者のジウはそう思うのです。
ちょっとネタバレになるかもしれませんが、ノブ君はいつかやってくるこの日のために地下へ入るお仕事を選んだのかもしれないなぁと思います。それとも、地下の人間と接するようになって考え方が変わったのかな。彼は三つの世界を知っているわけで、そこでチカちゃんと一緒に生きる幸せの在り処を彼なりに探して望んで、最後の最後、手を伸ばしてくれたのかなって。そう思うから。あの瞬間、確かにノブ君とチカちゃんと、もうひとつの命が繋がった気がしたから。それはたぶん、愛が呼ぶ方だったんじゃないかと。だったら嬉しいな、とわたしは思うのです。
地獄の蓋が開く時、そして開く時、どちらが光でどちらが闇か、それは誰にもわからないのかもしれないです。誰だって自分の居る場所こそが正しい、光だと信じたいし。もしかしたら陽のあたる場所にいるのにそのことに気付かないでいるのかもしれない。例え光の中にいても、闇の中にいると感じればそこはきっと闇の中なのでしょうし。その時、自分がどちらの立ち位置、どちらの側に存在しているか否かによって受け取り方は違うと思います。
感情をもって生きるのは楽しいことばかりじゃないです。それ故に苦しいこともたくさんあります。振り回されることがたくさんあります。それでも、そう生きることを決めたのならば。ラストはきっと救いなのでしょう。
そんな風に、わたしは思うのですよ。
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