たとえこの身が滅びようとも

私達の住む社会の階級には

①丘の上に住む人達と

②普通の羊の人達と(私達)

③地下の人達

に、分けられる。

丘の上に住む人達は政府関係者とお金持ちが住み、自由で自分の産んだ卵を自分で育てる事ができる。
丘の上の人達に逆らってはいけない。
怪我をさせたら死があるのみ。

そして地下に住む人達は
地上にドロップアウトした人達で危険な人達。

昔あった地下鉄という路線を住処にしていて
光を背にした人達。
犯罪者の集まる場所。

どこに生まれて
どこが幸せなのかわからない

反社会的思想が残る私なので
そう思いながら生活していたけれど

ノブ君と結婚してから
いけない事だけど
自分が存在する意味が少しだけ理解できた気がした。

卵は欲しくなかった
ノブ君との卵は欲しくなかった

絶対愛情が湧く
手放したくなくなるから

欲しくなかった。


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