星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
私は先輩の説明をさっきの感覚を思い出しながら聞いていた。
すると後ろの中1から囁く声がもれてくる。
「聖也先輩、超カッコいいよね。
抱きしめられて耳元で囁いてほしい。」
「むっちゃわかるぅ~!」
今の私は確実に青筋がたっているだろう。
こっちは公演を成功させようと真剣に考えているのに、ふざけた話をしているのが許せなかった。
私は少し振り返って軽く睨み付ける。
「まずは落ち着いて前後左右を見てからフォーメー
「高杉さんと宮田さん私語はやめて下さい。
心春も心春だよ、そんな睨まないで。」
椿先輩が淡々と説明していると突然、聖也先輩が声をあげた。
高杉さんと宮田さんというのは後ろの中1のこと。