星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

成

時間が過ぎるのは早いもの。
年内の授業も終わり、後は試験のみ。

試験最終日の放課後に冬講演が行われる。
そして今日はホールでの通し練習。

私のソロダンスを初めてみんなの前で披露する日でもある。

この前のフォーメーション確認の日に照明などを決めてあるので、あとは本当に通すだけ。

ソロ曲でイスが使いたかったので、部長さんに許可を得て使えるようにした。
イスを使いたいと言ったら凄く驚いていたが。

「では、通し練始めます。選抜メンバー、舞台に入って。」

椿先輩の合図で私たちの通し練が始まった。
私は急いで舞台の中心を目指す。

私は点数が３位になったのもあり、１列目で踊ることになった。

人のいない客席に笑顔を向けながら振り付けをこなしていく。

ソロ曲はユニットの後。
間に１曲しかないから急がないといけない。
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