星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「どういうことよ…これ。」

荷物が明らかに減っている心春の部屋を見て彼女は小さく呟いた。

「心春は4週間前にいなくなった。」

「はぁ!?じゃあどこにいるっていうの!?」

椿は俺の方を見てキッと睨む。

「彼氏…の家。」

「彼氏って聖也のこと!?
そんなわけないわよ!?

だって、あの2人別れて1ヶ月経つのよ!?
それなのに4週間って!?」

俺は訳がわからなくなった。

「どういうことだよ!?」

「説明するから座ろう。」

俺は促されて心春の部屋に座った。

「知ってるかどうかは知らないけど今日、うちの部活の引退公演だったの。

まあ私も心春の元カレの聖也も今日がラストステージで、今日で引退だった。」
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