星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
見つけてくれた人へ。

私が突然いなくなった本当の理由を、
“しないといけないこと”について
本当のことを全て書きます。

私がいなくなったのは聖也さんを守るため。

私はクラスメートの桐島君の家にいます。

聖也さんの家の梅本カンパニーは
桐島グループに買収されてしまう、
けれど私が彼と付き合い婚約すれば、
彼がこの買収を止めてくれるそうです。

だから私は彼の家へと行きます。
こんなこと言ったら
みんな止めてくれるだろうから
私は嘘をついて家を出ます。

もしよければ私を救いだしてください。
でも、それで梅本カンパニーの買収が
また行われるようなら私のことは
諦めてください。

ただ私という人間が存在していたことを
忘れずに覚えていて下さい。

最後に、聖也さんに愛してるって
どうか幸せになって笑っていて、
と伝えて下さい。

心春
< 201 / 253 >

この作品をシェア

pagetop