その愛は狂気
少女


「おいっ!そっちに居たかっ?!」


「こっちには居なかった!!!」


「ヤベェぞ…、見つからなかったら、俺達あの人に殺されちまう…!お前は、もう一回あっちを探してくれ!俺はこっちを探す!」


ドタドタと足音を立てながら走って行く男の人達


しーんと静まり返ったその場


すると、物陰から小さな少女が現れる。




今は、冬真っ盛り。


それなのに、真っ白なノースリーブのワンピース
を着ている少女


露わになっている肌には、痣、切り傷などが見える。


少女は、瞳から大粒の涙を流しながら歩く


「ひうっ、んっ」


余程怖かったのか、涙が止まらない。

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