今の私は一週間前のあなた
私はにこりと口角を上げて振り返った
まっすぐに見つめるのは修也のお母さんの眉間に皺の寄った少しやつれた顔。
「修也の。話をしましょう」
修也のお母さんは目を丸くして一心に私を見つめ返した
私のお母さんもお父さんも驚いた顔をしてる
それを横目に近くにある座卓に腰を落とした
3人が座るのを待っていると
渋々と言わんばかりに腰を下ろしてくれる
正面には修也のお母さん。
左右には私のお父さんとお母さんが座る
私は微笑みを崩さずまっすぐに修也のお母さんを見つめる
絶対に目を逸らさない
「話って何。私はあなたと話すことなんて…」
「あの時。修也のお母さんは悲しかったんですね」
「話すことなんてない」そう言われる前に私は話し始めた
私が今から言う言葉はきっと間違っていないと思うから…
「修也がいなくなったことが、ただただ悲しかった。」
「…」
私の両親は2人とも私を見つめて、それでも言葉を放つことはなかった
私は続ける
3人に余計なことを言われる前に
「恨んでも恨み切れない心を誰にぶつければ良いのか
その結果が私に投げかけられた言葉。ですね」