今の私は一週間前のあなた
「…え?…」
首をかしげる私の手を修也のお母さんは逆に握りしめた
「…あなたは、とても修也を好いていてくれていること。」
ぽつり、ぽつりと
肌色の唇から零れ落ちる言葉は
力がなく
やつれて疲れ切っていた
「…あなたが、後悔してくれていること。」
それでもなお、はっきりとした声が耳に届く
「だけど…どうしても
この悲しさを恨みに変えるしか方法は…なかった…!」
苦痛に歪むその表情にこちらまで胸が軋む
その瞳から零れ落ちる涙は確かに修也への愛を感じれた
「…私を、恨んでもいい。
いっそのこと、殺してくれてもいい…
だから…、前に。
進みませんか…?」
私が伝えたかったのは
コレ
この言葉。
私は、私だけじゃなくて
あなたも救いたいんです
あなたにも、笑って欲しいんです
泣いて暮れる毎日を
終わりにしましょう?
終わりに、しませんか…?