今の私は一週間前のあなた
〜〜

「はぁ?付き合ってるぅ?」


修也のお母さんが呆れたようなため息をつく
修也はニヤリと笑って私の手に触れた

「俺は藍乃を幸せにする自信あるよ。絶対」

ちらりと修也の横顔を横目に見れば
凛としていて格好良かったのを覚えている

むず痒くなって
にやけを抑えながら私は修也のお母さんに言った


「私も、修也を幸せにします」



きゅっと握りしめた手は温かくて
それでいて優しかった

これから先、大変なことがあっても
修也となら乗り越えていける気がした

自信満々に修也のお母さんの顔を見つめれば
軽く眉間に輪を寄せて
そしてまた呆れたように笑った


「…幸せになりなさい」


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