今の私は一週間前のあなた




〜〜〜〜




白い世界が私を包む



見渡す限り白く


天井も地面も壁もない。

何にもない世界である



「…藍乃」



突如、
私は名を呼ばれて振り返った



乃々がいて私は“藍”になることができた
藍がいて私は“乃々”になることができた。



次に私がなるのは… ?


「修也…っ」


懐かしい微笑みが私を見つめている
私は走って彼に飛びついた。

彼は待ってましたとでも言うかのように
私を強く抱きしめ返した



「…藍乃。…藍乃」




何度も何度も名を呼ばれ




「修也…っ!修也ぁ」




何度もなんども名を呼んで






私たちはその抱きしめる腕を離さなかった






離すまいと力を込めた

< 128 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop