今の私は一週間前のあなた
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白い世界が私を包む
見渡す限り白く
天井も地面も壁もない。
何にもない世界である
「…藍乃」
突如、
私は名を呼ばれて振り返った
乃々がいて私は“藍”になることができた
藍がいて私は“乃々”になることができた。
次に私がなるのは… ?
「修也…っ」
懐かしい微笑みが私を見つめている
私は走って彼に飛びついた。
彼は待ってましたとでも言うかのように
私を強く抱きしめ返した
「…藍乃。…藍乃」
何度も何度も名を呼ばれ
「修也…っ!修也ぁ」
何度もなんども名を呼んで
私たちはその抱きしめる腕を離さなかった
離すまいと力を込めた