今の私は一週間前のあなた
好きで
好きで
好きで。
ずっと…
「会いたかった…っ」
ポロポロと零れ落ちる涙は間違いなく
幸せな涙。
死んでから、ありえないほどの幸せを私は体感するなんて思いもしなかった
そこで急に怖くなった
「…夢じゃ、ない?」
抱きしめる手も
全てが夢だったりしないだろうか…
と、急にペシっとひたいにデコピンをくらっ
た
「って」
小さく声が漏れたと同時に修也が軽快に笑う
「残念ながら現実だよバーカ。
追いかけてくんの早すぎ。」
その目はなんだか悲しそうでこちらまで泣きたくなる
「…俺が助けた意味ねーじゃん。」
ポツリと呟かれた言葉を私は逃さなかった
「私は…、修也のおかげで
くだらない毎日の大切さを知った。
馬鹿みたいに笑える友達の大切さを知った。
家族の愛情の深さを知った。
…修也は…私にいろんなことを教えてくれたんだよ?
…本当は、そばに居たかったけどね」
私がそう言って微笑むと修也はそっと私の手を取った
「…藍乃。好きだよ。
この命をかけて守りたいと思うほど」
修也の愛に
ついにやけてしまう
「バーカ。私もだよ!」
ぎゅうっと抱きしめると
体だけでなく
心の奥深くまで温かくなっていった…