今の私は一週間前のあなた
「っ…!」
勢いよく振り返ると
後ろではもう1人の“私”が微笑んで立っていた
私の服を着た姿はますます私に似ていた
いや私その物だった
「ねぇーマスクとかある?
化粧するの面倒だし、おんなじ顔が歩いてるのはダメでしょ」
もう1人の“私”はいつも通りで。
少し怖いと思った事は言えない
きっと、見間違いだったんだ
「う…うん。まって、部屋にあるから」
「ん、わかった。代わってくれる?」
水を止めて私は場所を代わる
「私、先に部屋に行ってるね」
「りょーかい」