今の私は一週間前のあなた
乃々と藍、もとい私は支度を整え家を出た
駅までの道のりをしばらく歩く
遊園地は最寄駅の次の次
…とにかく駅に行かねばならない。
「…もう、外には出ないつもりだったのに…」
サンサンときらめく太陽
近くを流れる川の音
風
土の匂い
全てが『久しぶり』と私を迎え入れてくれるような感覚がする
懐かしいと感じるのと反対に小さな罪悪感が生まれる
《ほんとに、これでいいの?》
心の奥に潜む黒い私が
私に問いかける
いい、んだよね…?
ゴクリと息を飲んで目の前を歩く乃々の隣に並んだ
前に進むんだから、これでいい
きっと…