今の私は一週間前のあなた
乃々の言葉は未来への希望をくれた
乃々の言葉は私を外に連れ出してくれた
乃々の言葉は大切な約束を思い出させてくれた
「…ごめん…。取り乱した」
乃々の言葉が私に現実を突きつけて
やっと頭が冷静になる
それでもきっと
さっきのが私の本心だと理解した
隠そうとしたってダメなんだって
進もうとしたらダメなんだって
「…ごめん…。それでも私、修也がいない世界で心から笑えないや…」
生まれた時からそばに居てくれたから
もうきっと体の一部なんだね
体の一部が無くなることはすごく悲しいことだから
私は…
「それでも…
それでも乃々は私を助けるって言ってくれるの…?
乃々は…そばに居てくれるの?」
もう、乃々がいないと自分が自分じゃ無くなる気がした
乃々が私に現実を見せてくれないと
狂って
夢の現実がわからなくなって
本当に死んでしまっていたのと同じになってしまう、そう思った
乃々がいなければ…
私はどうなるのだろう
乃々がいる今みたいに私は冷静を取り戻すことができない
乃々がいないと…。
『そばにいて』
否定の言葉を覚悟して願う
虫が良すぎるとわかっていても
言葉にせずにはいられなかった
「…当たり前だよ」
乃々は悲しそうに
けれど笑って
私の手に触れた