今の私は一週間前のあなた
じゅうに月にじゅうはち日
「今日はー…中学校に行くよ!」
私が起きる前に目が覚めたらしい乃々が元気に私を揺さぶる
「…んー」
適当な返事を返し夢の世界にまた誘われようとすると乃々が私の耳元で叫んだ
「藍ー!おーきろー!!!」
「…っ…声、でかいよ乃々」
あまりに乃々の声が大きくて驚いて目が覚めてしまった
「…中学校に行こう…!」
「…ん。わかった」
乃々の突拍子も無い言葉にも慣れてしまった。
それでもその“突拍子も無い言葉”全てに結局なんらかの意味があって。
いつも私に何か大切なことを教えてくれる
もう、こういう時は乃々について行くしかないと思ってしまう
「やけに素直だねぇ」
にやにや笑う乃々を横目に
まだ冴えない目を擦りながら立ち上がって早々に準備を整えた