今の私は一週間前のあなた
「どうしてわかるの
私の思っていることが」

またもや思っている思いを当てられ硬直する

驚いた
そして恐怖した

自分が思った事全てが知られているのか
頭の中の暗い感情すべてが見られているのか
…と、怖くなった


「全部が全部当てられるわけじゃないけど。あなたが今


彼のことで苦しんでいることくらいはわかるよ」



「...」




声が出なかった
頭が真っ白になって何故だか目頭が熱くなる

「私はあなたを助けに来たの」

部屋中にその凛とした声が響く
私とはおなじなのにどこか違う真っ直ぐな声

「たす、ける...?」

涙が流れる前に服の袖で拭う
私が問うともう1人の“私”は微笑んだ




「私はあなた。

あなたは私だから


あなたがどんな辛いことがあったか
どんなことを思っているか
全部知ってるよ」


…全部?

全部知られているのならば……
…言ってもいいのかもしれない
打ち明けてもいいのかもしれない



“私”になら
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