今の私は一週間前のあなた
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『隣にいてやるから』
中学時代、助けてくれた修也が言った言葉
ひとつの約束を思い出した私の頭がズキズキと痛む
私を救ったたった一言が
頭の中を駆け巡って
私は冷静さを失って叫んだ
「修也!」
足に力が入ってこない。
力が抜けて座り込むと
...教卓の裏になにか文字が見えた
『怖がりな幼馴染へ
泣くな。お前をひとりにしたりしないから
修也』
たったそれだけ。
その文字が黒いペンで教卓の裏に書かれている
嘘...!
教卓をひっくり返してもう一度覗く
幻覚なんかじゃなく、本物だ。
いつ?
あの日、きもだめしをした日?
その字は確かに幼馴染の修也のもので
『怖がりな幼馴染』はきっと私の事。
...うそ...
まさか…、そんなわけない。
驚いてその文字から目を離すことが出来ない
ぽたりぽたりと何かが落ちて地面を見ると
地面が濡れていた
私の瞳から溢れていく涙。
涙が落ちて落ちて。落ちてゆく
「ふっ.....うっ…ぁ…っ」
泣き叫びたいのを我慢して口に手を当てて声を押し殺す
それでも涙は止まらなくて
心が苦しくて。
修也。
あなたは...
どれほど私を驚かせれば気が済むの?
どれほど私を救えば気が済むの?
どれほど好きにさせれば、気が済むの...?
ねぇ...修也...