女ノ敵系男子 黙示録
…はあ…俺らは反省文3枚という刑期を終え教室という名の娑婆に出ることを許される

…こいつはクラスまで一緒なんだよなあ…あー面倒い…



教室のドアを開ける

「おっ!蘭!やっときたか!聞いたぞおめえ反省文書かされてたらしいなw」

「おー。ヨシ。やっとゴリに解放されたわ」


こいつは俺の…まあ悪友ってところか
名は義経ヨシツネ。
俺もだがこいつも戦国武将のような名前ってのもあって昔から腐れ縁だ


「おとちゃんも今日は共犯者?w」

「ヨシくんおはー!今日はらんのせいで散々だったよー」

女は節操がない。
誰にでもすぐしっぽを振る。


「んだよー結局お前のせいかよー おとちゃんを悪い道に引きずり込むなって!」


「…十中八九 この雌豚のせいだっつの」

そこにまたもや間に入って来るものありけり

「らんくん!おはよー」

「ん?ああ。おはよ」


こいつは…麻梨沙 マリサ
まあ…どこにでもいるJKビッチだ。
顔は…タイプではないが可愛い方だろう
スタイルもそこそこ。
だから話はする。
ブスなら口聞かないけど…笑

スクールカースト上位のこの俺様に媚びる売女だ



「なんで遅れたのー?」


「あ?おとのせい。」


「はあ!?違うし!」


…マリサ…
わざと状況を知ってて俺の口から言わせるあたりほんと性格悪いと思う。
までもこの展開は面白そうだからあえて煽る


「やっぱお前のせいじゃん!らんくんに迷惑かけんなって!」

「は?お前には関係ないし!てか香水つけすぎ!臭いんだけど?」


…睨み合う両者。
あー…こういう展開好きです…笑

モットヤレ!!w



「まあまあ!!2人とも落ち着けってば…」

ヨシが割って入る
邪魔すんなよ…


「あーもブス本当ウゼー。死ねよ!」


「ケバいんだよ!厚塗り女が!てめーが死ね!」


女同士は相入れないのだ
特に男が絡むと。


両者はドカドカと自分の席へともどる
個々に互いの友達同士で悪口大会を始める

「たく…女はなんでこうすぐ喧嘩すっかね…
なあラン?」

「ん?あ、おお。」


「…お前なんで笑ってんだ…?」


「え?…」


展開が面白くて自然と顔がにやけてたらしい
何が面白いのか?て聞かれるとわっかんないけど
なんか女同士の言い争いって見てて楽しいじゃん


「にしてもおめー本当うざいな!」

「あ?なんでよ?」

「おめー愛されすぎだろ!クソチャラ男め!」

「愛?どこが?」

「あーッウッゼ!!モテるやつ全員しね!!」


…まあ俺は鈍感ラノベ主人公じゃない
明らかにマリサが俺の事を意識してることは分かってる

…音葉もおそらくそうなのだろう



馬鹿じゃなくてもこれは分かるっしょ


だが俺は敢えて気付いてないフリをする
敢えて両者を競わせる…?じゃないけど泳がせてる


反応見るのが面白いから。



というか多分…何よりの理由は


異性からモテるっていう自分が好きなんだと思う


ほんと嫌な男だな俺は


< 3 / 18 >

この作品をシェア

pagetop