アジトでティータイム

あれから細木さんとは連絡をたびたびとるようになった。

食事の約束お互いのスケジュールが合わず流れてしまってばかりであるが、たまに時間をみつけては電話もするようになった。

「そうなんですよ、ついつい食べ過ぎちゃって気を付けてはいるんですけど、やっぱり運動もしないとだめかなーって」

『ボルタリングもいいですよね、自重を支える事考えると体を軽くしたい思いから食事にも気を遣うことになりますし』

だいたい会話が盛り上がってくると母親の登場だ。

「せっかく家にいるんだからみんなでご飯食べましょ、下りてきて」




母は最近お好み焼きにはまっている。おかずはお好み焼き、それに味噌汁とご飯がつく。何日目だろう。

こなもんの日々も私のデブ活に加担していることは言うまでもない。

「私、自分でご飯作っていい?ダイエットしたいの」

「台所散らかさないでよね、でもあなたご飯以外でおやつも食べてるじゃない、あれから減らしなさいよ」

「無性に食べたいものもあるの!」

「父さんもエミのご飯分けてもらおうかな。お腹出てきたし」

「なによ、母さんのご飯が嫌なの?!皆して何よ」

「そんなつもりで言ったわけじゃないよ」

はあああああ、面倒だなぁ家族・・・・・。

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