この熱は消えぬまま
「おなか空いちゃった。食べよう」
いただきまーすと真由が丁寧に両手を合わせ、そのあと鶏肉のから揚げにかぶりついた。
「これおいしいよ。和馬くんも食べたら?」
「よーし、俺も食うぞ」
夢のような時間。
彼女が隣にいる。
それがすごく嬉しかった。
「どうしたの?」
真由が俺の顔を覗き込んでいた。
「ううん。なんでもないよ」
「ウソ。だって、和馬くんって考えていることが顔に出るんだもの。そういうところはいまだに変わらないね」
「そうか」
「うん。よかった変わらないままでいてくれて」
思わず俺は彼女を抱きしめていた。
「く、苦しいよ。もうちょっと腕を緩めてよ」
「ご、ごめん」
両腕に入れていた力を緩めた。
その腕を真由がすり抜けていく。
「ケーキも食べようよ。今日はクリスマスイブなんだから」
気がつくと、俺はベッドの布団の中にいた。
あのあともかなり飲んだと思う。
いただきまーすと真由が丁寧に両手を合わせ、そのあと鶏肉のから揚げにかぶりついた。
「これおいしいよ。和馬くんも食べたら?」
「よーし、俺も食うぞ」
夢のような時間。
彼女が隣にいる。
それがすごく嬉しかった。
「どうしたの?」
真由が俺の顔を覗き込んでいた。
「ううん。なんでもないよ」
「ウソ。だって、和馬くんって考えていることが顔に出るんだもの。そういうところはいまだに変わらないね」
「そうか」
「うん。よかった変わらないままでいてくれて」
思わず俺は彼女を抱きしめていた。
「く、苦しいよ。もうちょっと腕を緩めてよ」
「ご、ごめん」
両腕に入れていた力を緩めた。
その腕を真由がすり抜けていく。
「ケーキも食べようよ。今日はクリスマスイブなんだから」
気がつくと、俺はベッドの布団の中にいた。
あのあともかなり飲んだと思う。