言葉に出来ないほどに
日常と非日常

夏。

部活を退部したとともに私は塾に通うことになった。


事の始まりは、私がテストで一桁の点数を取ったこと。
来年は高校受験だから、対策としてって事もあった。


友達に紹介されて入った塾は、
他の大きな塾と違って、家に囲まれた個人塾だった。

紹介されたのは、近くの大学生だという人。
数学と英語を教わることになった。


「今日から君の担当になる、鈴木です。」

「英語を担当します、佐々木です。
よろしくお願いします」


優しそうな男の人と、綺麗な女の人。

今思うと、この時から私たちは破滅に進む運命は決まってたのかな…


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