「お前に死に方を選ばせてやる」
「おい待て! 待てっつーの!」
「なんだよ、またかよ!」
この後「義妹(いもうと)たちに……愛してると伝えてくれ……」という遺言を残して息を引き取るはずだったんだけどな。
「まさかこれも無理だなんていうんじゃないだろうな? 戦場だぜ? 人殺したって罪に問われない場所なんだから、好都合じゃねーか」
「そもそも誰がそういう場面を用意するんだよ」
「そこはプロだろ?」
「お前一人殺すために戦争を作り出すのか!? 馬鹿かお前は! 人の命を軽々しく考えるんじゃねえ!」
むう、殺し屋とは思えない正論を吐き出すヤツだな……。
しかしその言葉は自分の首を絞めていることに気づかないとは、なんて愚かなんだ。
そんなことを考えていると、突然、殺し屋は銃を構えなおし、俺の眉間にぴったりと突きつけてきた。
「な、何を!」
「なんか面倒くさくなってきた」
「はあ!? 死に方、選ばせてやるんじゃなかったのかよ!」
「いや、だってさ……絶対無理だし」
「じゃ、じゃあ老衰!」
ぱーん……。
「なんだよ、またかよ!」
この後「義妹(いもうと)たちに……愛してると伝えてくれ……」という遺言を残して息を引き取るはずだったんだけどな。
「まさかこれも無理だなんていうんじゃないだろうな? 戦場だぜ? 人殺したって罪に問われない場所なんだから、好都合じゃねーか」
「そもそも誰がそういう場面を用意するんだよ」
「そこはプロだろ?」
「お前一人殺すために戦争を作り出すのか!? 馬鹿かお前は! 人の命を軽々しく考えるんじゃねえ!」
むう、殺し屋とは思えない正論を吐き出すヤツだな……。
しかしその言葉は自分の首を絞めていることに気づかないとは、なんて愚かなんだ。
そんなことを考えていると、突然、殺し屋は銃を構えなおし、俺の眉間にぴったりと突きつけてきた。
「な、何を!」
「なんか面倒くさくなってきた」
「はあ!? 死に方、選ばせてやるんじゃなかったのかよ!」
「いや、だってさ……絶対無理だし」
「じゃ、じゃあ老衰!」
ぱーん……。