桃色吐息
ここにいると、色々な思い出がよみがえる。
だけど、これからはきっとエイジ君との想い出も増えていくと良いな。
ラストのべべさんのライヴが始まると、ステージはオレンジ色に染まる。
まるで夕焼けの真ん中にいるような世界。
べべさんの歌うレゲエソングが、みんなの心にゆっくりと染み渡るよう。
毎年見てるはずなのに、今年はきちんとスタンド席で見ているせいか、真っ直ぐに心に届く気がした。
いつもの定番曲All need is Love 愛こそすべて…
会場中が大合唱になる…
それは荘厳な風景でもあった。
ビトの代わりに、隣にはエイジ君がいてくれる…
エイジ君もじっと食い入るようにべべさんを見ている。
こんな風に一生、同じ風景を見ていければいいななんて、何となく思っていた。
「じゃあ、ホテルに戻ろうか?」
イベントがすべて終わると、私達は毎年予約してあった幕張プリンスへ向かった。
「なんかスゲーな、ライヴ終わってシティホテルかよ。」
エイジ君には初めてのことでビックリしてる。
ホテルに泊まるのも、修学旅行以来らしい。
私とカオリさんが同じ部屋に泊まり、蓮は今年はエイジ君と一緒の部屋だ。
さすがにカップルで泊まるのはべべさんにもダメだって言われてたし。
中一の頃までは、ビトと蓮と三人で泊まってたんだよな。
あの頃はまだ、なにもわからない子供だったんだなと思う。
今年も他の部屋で、ビト達も泊まってるんだろうな。
「凄いねー海が見えるよ!」
部屋にはいると、カオリさんははしゃいでいる。
「なんか色々便乗しちゃってごめんね… 私ばっか得しちゃってる気がする。」
そんな風に言ってるけど、私はカオリさんがいてくれて、頼もしいお姉ちゃんみたいで、嬉しかったけどな。
「そんなことないですよ、カオリさんいてくれてよかったなぁ… 今年は去年と違うから。」
ライヴが終わったのが遅かったら、私達は部屋についてすぐにシャワーを浴びて寝ようかと思ったんだけど、何だかまだ興奮した感じだった。
「モモちゃん、なんかおなか空かない?」
カオリさんにそういわれて、そういえば今日は昼過ぎからまともな食事してなかったなって思い出す。
「蓮が夜食頼むっていうから、部屋に来ないって言うんだけど、行ってみちゃう?」
カオリさんが行くなら私も行っていいかなって思って、私達は隣のレンとエイジ君の部屋に行くことにした。
だけど、これからはきっとエイジ君との想い出も増えていくと良いな。
ラストのべべさんのライヴが始まると、ステージはオレンジ色に染まる。
まるで夕焼けの真ん中にいるような世界。
べべさんの歌うレゲエソングが、みんなの心にゆっくりと染み渡るよう。
毎年見てるはずなのに、今年はきちんとスタンド席で見ているせいか、真っ直ぐに心に届く気がした。
いつもの定番曲All need is Love 愛こそすべて…
会場中が大合唱になる…
それは荘厳な風景でもあった。
ビトの代わりに、隣にはエイジ君がいてくれる…
エイジ君もじっと食い入るようにべべさんを見ている。
こんな風に一生、同じ風景を見ていければいいななんて、何となく思っていた。
「じゃあ、ホテルに戻ろうか?」
イベントがすべて終わると、私達は毎年予約してあった幕張プリンスへ向かった。
「なんかスゲーな、ライヴ終わってシティホテルかよ。」
エイジ君には初めてのことでビックリしてる。
ホテルに泊まるのも、修学旅行以来らしい。
私とカオリさんが同じ部屋に泊まり、蓮は今年はエイジ君と一緒の部屋だ。
さすがにカップルで泊まるのはべべさんにもダメだって言われてたし。
中一の頃までは、ビトと蓮と三人で泊まってたんだよな。
あの頃はまだ、なにもわからない子供だったんだなと思う。
今年も他の部屋で、ビト達も泊まってるんだろうな。
「凄いねー海が見えるよ!」
部屋にはいると、カオリさんははしゃいでいる。
「なんか色々便乗しちゃってごめんね… 私ばっか得しちゃってる気がする。」
そんな風に言ってるけど、私はカオリさんがいてくれて、頼もしいお姉ちゃんみたいで、嬉しかったけどな。
「そんなことないですよ、カオリさんいてくれてよかったなぁ… 今年は去年と違うから。」
ライヴが終わったのが遅かったら、私達は部屋についてすぐにシャワーを浴びて寝ようかと思ったんだけど、何だかまだ興奮した感じだった。
「モモちゃん、なんかおなか空かない?」
カオリさんにそういわれて、そういえば今日は昼過ぎからまともな食事してなかったなって思い出す。
「蓮が夜食頼むっていうから、部屋に来ないって言うんだけど、行ってみちゃう?」
カオリさんが行くなら私も行っていいかなって思って、私達は隣のレンとエイジ君の部屋に行くことにした。