桃色吐息
カオリさんが何か言いたげにうずうずしてるのがわかったけど、蓮がひっぱっていって離れたところで四人で何か話していて、ちょうど届いたビザなんかを先に食べだしていた。
「僕さ、桃ちゃんの他にも幼馴染の女の子がいて、NYにいるときはずっと仲良かったんだ。
マグダの孫でさマチルダって二個上のお姉さんだったけど、それこそ僕が生まれる前から知ってる子だったんだ。」
ビトは何を話しているんだろうと一瞬思ったけれど、ああきっと初めてのあれのことなんだとその話し方でわかってきた。
マグダなら私もNYに行った時会ったな、べべさんの家事一切を任されてたお手伝いさんだ。
「ずっと桃ちゃんだけが好きだった、そう思ってたけどマチルダのことも大事だった。でもさ、別れ間際にちょっと色々あって・・・」
何でそんなこといまさら言うんだろうって思ったけれど、私たちは別れたんだからそういう話も出来るんだなと思った。そうもう私達もただの幼馴染に戻ったんだもの。
今まで隠していたことや、わだかまりや、そういったことを話したいのかもしれないけど、やっぱりいいずらいんだろうな。
「知ってたよ、相手は誰かはわからなかったけど、ずっと前からビトはもうそういう経験しちゃってたんだなって。」
NYから戻ってきたビトは、一気に大人っぽくなっていて、あの時はドキドキしたなって今でも鮮明に思い出す。
「なんでそういの、桃ちゃんはわかっちゃうんだろうな・・・」
ビトが苦笑いしながらそういった。
「わかるよ、私だってずっと好きだったもの、ずっと見てたもの。」
ビトのために、私は何が出来たのかな?たまにそばに居てあげることしか出来なくて、そんなんで彼女だなんていってもよかったのかなって思う。
「ずっと怖かったんだ、セックスするのが。自分の気持ちなんか関係無しに体が反応しちゃうのが悔しくてさ。色々言い訳して逃げてばっかりいたから、百花みたいなのにつけこまれる。」
もしかしてビトは、百花ちゃんともしたのかなって思ったけれども、その事は最後まで言ってくれなくて・・・
「彼女は本当にビトの事が好きなんだろうなあ・・・ だから私のことも助けてくれたんだね。」
彼女のことを思い出しても、まったくジェラシーなんてなくて、むしろうまくいけばいいなあなんてぼんやりと思ったりしている自分にびっくりしていた。
ああ、私はほんとにビトの事を吹っ切れたんだなと思う。
あ、でもそうなるとアキラ君がちょっとかわいそうかな
「今はいいんだ、しばらくは彼女作っちゃいけないし作る気もないし。アキラみたいに適当にやってるからさ。」
「それは違うと思うよ、アキラ君って凄く一途な人だよきっと。適当じゃないよ・・・
すっごくファン思いで真面目だし、カオリさんのことも覚えてたよ。」
ここ数日でしか彼のことは見ていないけれど、何だかわかる。
ビトがどうしてそう思うのかの方がよくわからなかった。
「桃ちゃんがそういうと、そんな気がしちゃうな・・・鋭いからな。」
ずっとアキラ君の事が羨ましかったんだろうな・・・
「あいつさ、いつもファンの子と一緒でさ、女の子と楽しそうにしてて、ずっと適当にファンの子とやってるんだと思ってた。」
ビトもちゃんとアキラ君とじっくり話せばいいのにな・・・きっと彼はビトが思っている以上に色々なことを真剣に考えてると思った。
そんな風に話してあげると、そうだねってビトは初めて自然に笑った。
「僕さ、桃ちゃんの他にも幼馴染の女の子がいて、NYにいるときはずっと仲良かったんだ。
マグダの孫でさマチルダって二個上のお姉さんだったけど、それこそ僕が生まれる前から知ってる子だったんだ。」
ビトは何を話しているんだろうと一瞬思ったけれど、ああきっと初めてのあれのことなんだとその話し方でわかってきた。
マグダなら私もNYに行った時会ったな、べべさんの家事一切を任されてたお手伝いさんだ。
「ずっと桃ちゃんだけが好きだった、そう思ってたけどマチルダのことも大事だった。でもさ、別れ間際にちょっと色々あって・・・」
何でそんなこといまさら言うんだろうって思ったけれど、私たちは別れたんだからそういう話も出来るんだなと思った。そうもう私達もただの幼馴染に戻ったんだもの。
今まで隠していたことや、わだかまりや、そういったことを話したいのかもしれないけど、やっぱりいいずらいんだろうな。
「知ってたよ、相手は誰かはわからなかったけど、ずっと前からビトはもうそういう経験しちゃってたんだなって。」
NYから戻ってきたビトは、一気に大人っぽくなっていて、あの時はドキドキしたなって今でも鮮明に思い出す。
「なんでそういの、桃ちゃんはわかっちゃうんだろうな・・・」
ビトが苦笑いしながらそういった。
「わかるよ、私だってずっと好きだったもの、ずっと見てたもの。」
ビトのために、私は何が出来たのかな?たまにそばに居てあげることしか出来なくて、そんなんで彼女だなんていってもよかったのかなって思う。
「ずっと怖かったんだ、セックスするのが。自分の気持ちなんか関係無しに体が反応しちゃうのが悔しくてさ。色々言い訳して逃げてばっかりいたから、百花みたいなのにつけこまれる。」
もしかしてビトは、百花ちゃんともしたのかなって思ったけれども、その事は最後まで言ってくれなくて・・・
「彼女は本当にビトの事が好きなんだろうなあ・・・ だから私のことも助けてくれたんだね。」
彼女のことを思い出しても、まったくジェラシーなんてなくて、むしろうまくいけばいいなあなんてぼんやりと思ったりしている自分にびっくりしていた。
ああ、私はほんとにビトの事を吹っ切れたんだなと思う。
あ、でもそうなるとアキラ君がちょっとかわいそうかな
「今はいいんだ、しばらくは彼女作っちゃいけないし作る気もないし。アキラみたいに適当にやってるからさ。」
「それは違うと思うよ、アキラ君って凄く一途な人だよきっと。適当じゃないよ・・・
すっごくファン思いで真面目だし、カオリさんのことも覚えてたよ。」
ここ数日でしか彼のことは見ていないけれど、何だかわかる。
ビトがどうしてそう思うのかの方がよくわからなかった。
「桃ちゃんがそういうと、そんな気がしちゃうな・・・鋭いからな。」
ずっとアキラ君の事が羨ましかったんだろうな・・・
「あいつさ、いつもファンの子と一緒でさ、女の子と楽しそうにしてて、ずっと適当にファンの子とやってるんだと思ってた。」
ビトもちゃんとアキラ君とじっくり話せばいいのにな・・・きっと彼はビトが思っている以上に色々なことを真剣に考えてると思った。
そんな風に話してあげると、そうだねってビトは初めて自然に笑った。