好きだよ。
学校に着いてクラスを確認したら…


私は3組で、、皐月も3組だった。みゆちゃんは…5組。


「皐月、一緒だね」


「だな〜!めっちゃ嬉しいわ」


そういう皐月は別に悲しそうでもなく、心から喜んでくれていた。


「おはよ。皐月くん!何組だった?」

そう言ってきたのはみゆちゃん。

「3組!みゆとは別れちゃったなー」

笑顔で答える皐月。

「さ、つきくんは悲しくないの?」

「…? べつに」

こいつ……この調子だとあと2週間もたたないくらいで別れるな。

「じゃ!またな。友萌行くぞー」

「あ…うん。」

そう答えて行こうとしたらみゆちゃんににらまれた。

するとみゆちゃんが私の耳元で

「友萌ちゃんは皐月くん好き?」

と聞いて、私たちに笑顔をみせて友達の方にいった。
…なんだったんだ?



「好きに決まってんじゃん」




「ん?なに?なんか言った?」

皐月は鈍感だからほんとになにも気づいてくれない。



「ううん。なんも言ってないよ」



好きなんて言える訳ない。皐月に彼女がいるから…とかじゃなくて自分に自信がないから…


…………………………………
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