この世界で
椎歌は、涙目になりながら
臭そうに咳をしていた。


「もう嫌ーーっ!」


椎歌は、ついに道の途中で靴下を投げた


「やめて…」

幻滅するうちに、椎歌はもう片方の
靴下をうちから奪いとって投げた。




「うわぁ!!」


目の前に居る自転車の男子が
声をだした。

椎歌は、焦った様子でうちの事を叩く


おそるおそる自転車をみると
かごの中に靴下がのっていた


「…どーする?」

うちは、椎歌に小声で聞いた。


自転車の男子は、同じくらいの
年頃やけど、見た事はなかった。


その男子は、靴下をながめて
ショックをうけたような顔をしていた。
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