赤と青
「竹山・・怒ってる?」
四十を超えたいいオヤジが、いたずらを見つかった子供みたいにシュンとしている。
ほんのちょっとだけ、かわいい、と思ってしまった。
「まだこの車に乗ってるんだ」
2年前はよくこの角度から、この横顔を見ていた。
光太郎いわく、本人と同じくらいポンコツのアメ車のオープンカー。
「なんか沖縄にあってるだろ?実際は、雨が多くて、あんまりオープンで走れないんだけどね」
「何考えてんの?」
「いや、買い替えるには愛着ありすぎて」
「そうじゃなくて空港のこと」
「あ、絶対大笑いすると思ったし、インスタ映えするかなって」
「あれが大の大人がするいたずら?どんだけハードルあげてんの!」
「・・ごめん」
「まあインスタには上げておくから」
「ご・ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ぷ・・ハハハ!やっと来たよ、光太郎さん!」
「めんそーれ!竹山!」
四十を超えたいいオヤジが、いたずらを見つかった子供みたいにシュンとしている。
ほんのちょっとだけ、かわいい、と思ってしまった。
「まだこの車に乗ってるんだ」
2年前はよくこの角度から、この横顔を見ていた。
光太郎いわく、本人と同じくらいポンコツのアメ車のオープンカー。
「なんか沖縄にあってるだろ?実際は、雨が多くて、あんまりオープンで走れないんだけどね」
「何考えてんの?」
「いや、買い替えるには愛着ありすぎて」
「そうじゃなくて空港のこと」
「あ、絶対大笑いすると思ったし、インスタ映えするかなって」
「あれが大の大人がするいたずら?どんだけハードルあげてんの!」
「・・ごめん」
「まあインスタには上げておくから」
「ご・ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ぷ・・ハハハ!やっと来たよ、光太郎さん!」
「めんそーれ!竹山!」