でこぱち姫とぽっちゃり王子


そ、そんなことより!

「ゆ、ゆあちゃん。
保健の先生は??」

「先生は今出てるよー!
だから、代わりに私がいるのー。」

「そうなんだー。」


ん?そういえば、

さっき 倒れた って言ってたよね。
だとしたら…

ここまで、ゆあ(?)ちゃんが運んだのかな?

もしそうだったら、
めっちゃ失礼なことしちゃった…。


「ね、ね!ゆあちゃん!」

「なぁーに?」

「も、しかして、
ここまで運んできてくれたのゆあちゃん…
だったりする?」

「ん?…あぁ!
運んだの私じゃないのー。
確かねー…。 ここまで運んでくれたのは、
えっと…名前が…王子みたいな人…」


それは、

多分それは、もしかしなくても


皇太くんだ。


「こ…皇太く、ん?」

「そうそう!
すっごく慌ててたの!
野々さんを助けて!…とかなんとか。」



皇太くん…。

ほんとに…そんなことしてくれたのかな,
もしそうなら、
本当はすごくいい人なのかも…。

だからといって、
仲良くなるとは限らないけど。


それでも、
きっかけがないと話さない癖、
治さなきゃいけないかもな。

外見だけで見てしまってる私が
心の中にはいる。

彼は、見た目じゃなくて、
心は本当に王子様なのかもしれない。
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