でこぱち姫とぽっちゃり王子

ーーー・・・

キーンコーンカーンコーン

…バタバタバタ!!
ん、廊下が騒がしいな。

ガラッ!

「「音葉!!大丈夫??」」

愛空に依桜!
相当急いで来たんだろうな。
髪の毛ボサボサだ。

「大丈夫だよー。
心配かけてごめんね。」

「いやいや、まさかボールに当たって
倒れるとは…。」

「もっと早くに言えばよかったね。
ごめん…。」

2人とも…。

やっぱり、なんだかんだで思ってくれてる。
良い奴すぎるよ。
こんな優しさがいちいちありがたい。

「依桜!大丈夫だって!
ふつーーに私の不注意だから!!」

「大丈夫なら…あ、それより、
何か言ってたよね?
あの時なんて言ってたの?」

「一緒一緒!なんて言ってたの?」

え、あ…

「そ、それは。…あ!
そういえば、ちょっと用事思い出した。」

「まてまて!
今から、解決するから!!」

解決?
どういうこと??

それよりも…

皇太くんに

ありがとうって言わなきゃ。


こんなに異性のことを考えたの
あの忘れられない出来事以来だ。

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