でこぱち姫とぽっちゃり王子
ガラガラっ!
『…野々さん!』
え、ええええ!?
「皇太くん!?」
な、なんで!?
皇太くんが!?
ま、まさか…
(私たちが か、い、け、つ♡)
あいつらの仕業かー…。
まー、ありがたいような。
「…それより!
皇太くんちょっと来て!
ちょっと話したい事があるの!!」
『…え、ちょ、ま』
ーーー・・・廊下
『野々さん、
いきなりどうしたの??』
「あのさ…」
「今日、保健室まで運んでくれたって
聞いて…あの、ありがとう。」
なんか照れるじゃん。
ちょっと、告白みたいじゃない?
顔赤くない??
なんで、ドキドキしてんだ?
『あ、…それより大丈夫?』
なんか軽く流された?
「あ、うん!
この通りだよ!!」
『そっか、
ほんとごめんね。』
ん?
ほんとにごめんねって、どういう意味??
『いや、ほら、
ボール当てたの俺だから。』
は?
は?
はぁ!?
「ど、どういうこと…?」
『いや、俺がボール蹴って
それが野々さんに当たったから。』
ん?
まてまて…頭が追いつかんな。
「つまり、当てたから
運んだってこと??」
『あー、うん。』
『…あとさ、前髪すごい割れてるよ?』
こいつ…
このやろう…
「この…王子もどきめ!!!!
余計なお世話じゃボケェェェ!!!」