でこぱち姫とぽっちゃり王子

ーー・・・

「はっはー…。そんな事があったの。」

「つまり、コンプレックス言われて
許せなかったわけね。」


はい、そうです。
自分でもびっくりするぐらいに
気づけばすごいこと言ってました。


「…てか、前から思ってたけど
音葉はコンプレックス気にしすぎじゃ?」


「そうそう!小学校からの付き合いだけど、
気にしたことないし!!」


それは、フォローなのか?

美人に言われると全然説得力ありません。


そういえば…。
中学校ぐらいにコンプレックスを気にし始めたんだっけ。



友達だった、悠太。
確かあいつのせいだ…。

好きで告白して、
それからちょっとずつお互いに避け始めて、
話さなくなっちゃって…。

今更思ったけど、

悠太に卒業前に言われた事が、
今でも私を苦しめてるって事、あのやろーは知ってるんだろうか。


(お前さ、前髪上げてんなよ。
…なんでって、お前おでこ ひろい じゃん。)


傷ついた。

家でさんざん泣いたっけ。

それから、前髪つくっておでこ隠して、
高校デビューしたはずなのに…。


高1の5月、

スタートからやらかし始めました。

そんなのぼりあげよっかな…。
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