でこぱち姫とぽっちゃり王子
せっかく腫れた目にってもらったけど、
飲んじゃお。
なんか泣きすぎて疲れたわ。
ごくごくごくっ。
はー、やばいわー。
喉が喜んでるわー。
「うまぁ…。」
はっ!
今の顔ぜっったいやばかった!
見てなi…
『ははっ。そんなに?』
よかったぁ。
さすがに飲んでる人の顔まで見ないな。
『元気になってくれたみたいで良かった。
…そうだ、なんなら一緒に練習する?
ま、俺で良ければだけど。』
え、えええ!?
ジュースまでくれたのにそんな事までしてくれるの…?
おとちゃん、泣きますって。
ほら、目が潤んできたよ。
「い、いの?
自分の練習時間減っちゃうかもよ?」
『いいよ。 ほら、早く練習しないと
時間が無駄になるから。』
「う、うん!」
ーーーー・・・
「まぁ、美味しそうな林檎ですこと。」
ど、どうだ!
だいぶ良くなったんじゃないのか?
『おー。
すごいよ!本当の白雪姫みたいだ。』
やったぁー!!!
よし、この調子でもうちょっと頑張っちゃおうかなー。
「…ふーん…。」
ーー・・・
次の日
「王子様…。」
『白雪姫…。』
「「「わぁー!!」」」
みんなの顔が輝いてる!
いい感じってことだよね!
「すごい!すごいよ!
音葉めちゃめちゃ演技上手いじゃん!」
「ほ、ほんとに!?」
あーっ…!
顔がにやけまくるよぉ!
そ、そうだ皇太くんにお礼言わないと!
「こっ…!」
パシッ。
え、
な、なに。
「野々さん。
すごい上達したね。」
ゆ、ゆ、
裕哉くん!?