でこぱち姫とぽっちゃり王子
「…今日はほんとにありがとう!
多分だいぶ慣れたと思います…。」
ぽんぽん
「お疲れ。
大丈夫、俺がリードするから。」
あ、頭…
ぽんぽんされたぁ!!!
こんなの平気でする裕哉くんって
ナチュラルキラーだな。
「野々さん…。
いや、音葉って呼んでいい?」
か、お、近っ!
「お、ぉ音でもなんでもよろしくてよ。
じゃ、じゃあ今日はこれで。
さ、さ、さよならっ!」
「っぷふ。
よろしくてよって何?
顔真っ赤だし、なんなのあれ。」
やばいよ。
なに裕哉くん相手にドキドキしてんの。
ーーー・・・
帰りの下駄箱、なんか寂しいな。
もうさすがにこの時間に残ってる人
いないみたいだし。
依桜も愛空も帰ってるっぽいし…。
さっさと帰ろう。
かさっ。
「…なにこれ?
メモ書き??」
ちょっと話があるので、
ピロティに来てほしい。 裕哉
裕哉くん!?
もしかしてまだ待ってるとか!?
待たせてるなら申し訳ない。
急がないと。
ーー・・・
「裕哉くん!
遅れてごめn」
ってあれ?
誰もいないじゃん。
やっぱり、帰っちゃったか。
「ね、そこにいるのは…音葉ちゃん?」
誰?
あのタイの色…青じゃないってことは
3年生!?
「まだ残ってる人いたんだ。
私だけかと思った…。」
な、なんだ。
見回りしてるだけか。
何かと思っt
バシャァ
「!?」
な、
何、こ、れ。
冷たい…水?
「あーぁ、ごめんねぇ。
ついつい手が滑っちゃって。」
「なんで、こんな、こと…。」
「はぁ?記憶にはございませんって?
お前、裕哉くんに何してるわけ?
あんなキスまがいのことして…。」
「っあれは!
演g」
「黙れ!こんなことして、許されるとでも?
ふざけて…あーそうだ。
本番出せないようにしてやるよっ!」
や、やめてっ…!
おねがい、やめっ…。