オプファー・シュピール~生け贄ゲーム~
「はいはーい♪」と短い髪を揺らしながらドアを開けたのはやっぱり紗織さん。
「どーぞどーぞ、遠慮なくあがって。心菜とあの話する為に来たんでしょ」
・・・いや、ここ紗織さんの家じゃないから。
そう思いながらも、あたしの頭には『あの話』という単語が引っ掛かっていた。
そういえばメールにも、話したい事がなんなのかは全く書かれていなかったっけ。
どうやら家の中に入らなきゃわからないみたいだし、あたしは当初の予定通り部屋にあがることにする。
「おじゃましまーす」
リビングに入ったとたん、ふわっと漂ってきた甘い香り。
どこからだろう?と疑問に思っていると、すぐにその答えはわかった。
テーブルの上に紅茶がたっぷりと注がれたティーカップが3つと、同じデザインのティーポットがあったから。
そしてその隣には心菜ちゃん手作りのカラフルなマカロンが乗ったお皿が置かれていた。
「良かったら紅茶どうぞ。今日は巨峰にしてみたの」
そう言いながら、ティーカップをあたしの目の前にゆっくりと移動させる。
・・・あ、これ多分新しいやつだ。
前に来たときに出されたやつはあたしの中で密かなお気に入りになっていたから少し残念だけれど、今日の柄もすごくかわいくて良いと思う。
「ねぇ、もしかしなくてもまた模様替えした?」
前回来たときはピンクと白でまとめられた可愛らしい雰囲気だった部屋が、今日は淡い紫がベースの大人っぽい内装になっていた。
よく見れば、ティーカップのデザインも紫が基調になっている。
「うん!今回は紗織ちゃんにもちょっとだけ手伝ってもらったの」
にっこりと笑って話す心菜ちゃんの隣で、「心菜ってたまに人使いが荒いところあるよね・・・。そのおかげで次の日体中が痛かったんだから」と紗織さんが呟いた。
「どーぞどーぞ、遠慮なくあがって。心菜とあの話する為に来たんでしょ」
・・・いや、ここ紗織さんの家じゃないから。
そう思いながらも、あたしの頭には『あの話』という単語が引っ掛かっていた。
そういえばメールにも、話したい事がなんなのかは全く書かれていなかったっけ。
どうやら家の中に入らなきゃわからないみたいだし、あたしは当初の予定通り部屋にあがることにする。
「おじゃましまーす」
リビングに入ったとたん、ふわっと漂ってきた甘い香り。
どこからだろう?と疑問に思っていると、すぐにその答えはわかった。
テーブルの上に紅茶がたっぷりと注がれたティーカップが3つと、同じデザインのティーポットがあったから。
そしてその隣には心菜ちゃん手作りのカラフルなマカロンが乗ったお皿が置かれていた。
「良かったら紅茶どうぞ。今日は巨峰にしてみたの」
そう言いながら、ティーカップをあたしの目の前にゆっくりと移動させる。
・・・あ、これ多分新しいやつだ。
前に来たときに出されたやつはあたしの中で密かなお気に入りになっていたから少し残念だけれど、今日の柄もすごくかわいくて良いと思う。
「ねぇ、もしかしなくてもまた模様替えした?」
前回来たときはピンクと白でまとめられた可愛らしい雰囲気だった部屋が、今日は淡い紫がベースの大人っぽい内装になっていた。
よく見れば、ティーカップのデザインも紫が基調になっている。
「うん!今回は紗織ちゃんにもちょっとだけ手伝ってもらったの」
にっこりと笑って話す心菜ちゃんの隣で、「心菜ってたまに人使いが荒いところあるよね・・・。そのおかげで次の日体中が痛かったんだから」と紗織さんが呟いた。