鍵と世界
ミルカは膨れっ面で少し疑ってる様子で聞いてきた。


「ホントだよ。
僕が嘘をつくと思うか?」

僕は心を乱しながらも、何とかいつも通りに振る舞った。

「ん〜、たま〜に嘘をつくけど…しょうがない、今回は信じてあげる♪♪
感謝しなよ♪♪」

ミルカはいつもの笑顔になっていた。


「ああ、ありがとな。」
僕も笑顔で返した。


「ほら、とにかく帰ろうぜ!!
遅くなっちまったしな。」

ダンが場をまとめるように言ってきた。


「うん、帰ろうか。」

僕もそれに同調して、皆に言った。


皆途中で別れて、それぞれの家路についた。


僕は帰りながら、今日あった事を思い返していた。
(二つの世界・世界の寿命・キーブレイカーとしての決断…一学生が決めれる事かよ…!)

そんな事を考えてると、いつのまにか家に着いていた。

「ふぅ〜、疲れたなぁ〜。詳しい話はまた明日、ハクアに聞く事にしよう。」

僕は本当に心身共に疲れきってしまっていた。


「今日はもう寝よ〜と。」


僕は一目散にベッドに向かい、叶わぬ願いを願いながら眠りにつこうとした。

(昨日・今日の事が全て夢なら良いのに…)

そんな事を思いながらも、布団に入ると五分と経たずに深い眠りについてしまった…。

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