鍵と世界
叫んだその瞬間に僕は光に包まれてた。


「くっそー!!こんな事をする奴は一人しか居ない…ミルカー!!!」

僕は犯人であろうミルカの名前を叫んだ。


「な〜に、アー君♪♪」

ベッドの方を見ると、ミルカが布団から顔だけ出していた。

「さっすが私♪アー君がどう避けるかを全て計算してのトラップ♪♪
可愛いよアー君♪♪」

「は?可愛いって何が?」

ふと頭を触ると、何かが頭の上に乗っかっていた。
…ネコ耳が乗っていやがった…。

僕はネコ耳を取って床に投げ捨てた。


「とにかく家に帰れー!!
これからハクアが家に来るんだから。」

ミルカはキョトンとしながら言い返した。

「ハクア君が?ハクア君なら私が居ても問題無いでしょ?」


う…僕は言葉に詰まった。
確かに普段だったら問題は無いが、話す内容が内容だ…なるべくなら、余計な心配は掛けたくない。

「ミルカ…今日俺はハクアと男同士で話したい事があるんだ。
だから今日は、な?

今度美味い物作ってやるから。」


ミルカが目を輝かせた。
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