鍵と世界

見破る瞳

〜バンッ！！！！

突然の轟音が沈黙を破った！！


「アーくーん！！お腹空いちゃったから、今美味しい物作って〜♪♪」


いきなり部屋に押しかけてきたミルカは場の空気も読まずに騒ぎ立てた。
僕は目でハクアに合図を送った。
ハクアが小さくうなずいたのを見て、僕はミルカの相手をし始めた。


「ミルカ〜、ハクアと話があるって言っただろ？」

僕はミルカをたしなめるように言った。

するとミルカは不満そうに口を尖らせた。

「だって〜、何だか仲間ハズレにされたみたいで寂しかったんだもーん。」

僕のベッドの上にちょこんと座りながら、愚痴をこぼすミルカに対して溜め息をついた。

「分かった、じゃあ今から作ってくるから少し待ってな。
そうだ、ハクアも食べるか？」

確か甘い物は好きだったはずなので、僕はハクアにも聞いてみた。