鍵と世界

第六章‐嘘と真実

朝起きてする事…学生なのだから、学校に行く準備をしなければいけない。

だけど僕は私服に着替え出掛ける準備をした。

昨日ハクアから聞いた話、世界救済委員会から聞いた話…心情としてはハクアが真実を語っていて、委員会の奴等が嘘をついていると思いたい。


でも、ハクアも全てを話している訳じゃない…もう一度委員会に行って事の真偽を確かめよう。


僕は家を出て一昨日行った委員会が在った場所に向かった…いや向かおうと家から一歩踏み出した瞬間に、僕の周囲に光の柱が立ち上ぼった！！


「これは見た覚えがあるぞ…ミルカだな！！
どこに居るんだ！？」


僕は周りを見渡しながら叫んだ。

すると僕の目の前に光の粒子と共にミルカが現われた。


「ミルカ〜、これは一体何のイタズラだ？
早く装置を解除してくれ。」


するとミルカは首を横に振った。


「ダメ。アー君が隠し事を全部話してくれたら解除してあげる。」

（気付いていたのか…だけど本当の事を話す訳にはいかない。何とか誤魔化さないと…。）