鍵と世界
僕の言葉を聞いてミルカの顔がみるみる紅潮していった。

「アー君!!何でまた嘘をつくの!?」

「いや、別に嘘付いてる訳じゃ…」

「もういいよ!!
アー君の馬鹿ー!!!」

そう言うとミルカは全速力で家から出ていった。

「嫌われたくはなかったけど、仕方無いよな…。」

世界を救っても救わなくても死ぬ…それが避けられない運命かもしれないんだから…。
それに、不用意に関わると危険があるかもしれない…。

そんな事にミルカは巻き込めないよ。ミルカには全てが終わって生きてたら謝るか…。

…全てを知らない僕は認識が甘かったんだ…想定するべきだった…。これから起きる出来事を…。
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