鍵と世界

暗転

僕は委員会のあった場所に着いた。
以前に来た時と同様に周りは廃墟でしか無かったが…。


「確かこの辺りで…」

僕は以前に光に包まれた所に立ってみた。
すると全く同じように光に包まれた。


…気付くと委員会のある場所に着いていた。
すると目の前の通路からスインが現われた。

スインは疑問に満ちた顔で聞いてきた。

「アル君?何故ここに?鍵の場所が分かったら、こっちから連絡するはずだったが…。」

スインの疑問はもっともだが、こちらにはそれを悠長に待つ訳にはいかなかった。


僕はスインに言った。

「ガデスさんに聞きたい事があるんだ。会わせてくれないか?」


「それは今日じゃないと駄目なのか?」

スインの言葉に少なからず苛立ちを覚えて、僕は少し声を荒げた。

「今日じゃなければとかいう問題じゃない!!
真実を…本当の真実は何かを聞きに来たんだ…。

僕の様子にただなら無いモノを感じたのか、スインは‘少し待っててくれ’と言い残し、通路の奥に消えていった。

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