鍵と世界
僕の疑問は気に掛けずに説明を続けた。

「アル君…君の家系は代々キーブレイカーの力を引き継いでいる……
まぁ、そういう運命すら創ったんだがな。」


「一体どういう意味なんだ!?」

「君に限った事ではないよ。
この世界を創ったのは私だよ。
無論、全ての人間の運命もな。」


ガデスの言葉に僕は理解が出来なかった。

「な・何を言って…」


「解らんか?解らないだろうな。
言うなれば私は神という事だよ。

…だがその私の計画にも狂いが生じた…。
世界融合…本当はあと五年後の予定だった。

しかし、ハクアが今ここに存在する事で歴史が変わってしまった…。」


「歴史が…?それは一体…?」


ガデスは僕に手を向けてきた。

「知る必要はない。
君が必要となるその時まで眠っていたまえ。」


ガデスの言葉が終わらぬ内に、僕の意識は暗闇へと連れ去られていった…。


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