鍵と世界

ガデスのハクアに対する問いは訳が分からないモノだった。
名前を出された当の本人であるミルカも、僕と同じく訳が分からないといった顔をしていた。


身に覚えが無いので、ガデスに対して文句を言おうとミルカが前に出たら、それを遮るようにハクアが答えを返した。


「ああ、お前の言う通り、僕をこっちの世界に送ったのはミルカだ。
世界救済委員会の情報のオマケ付きでな。」


「ほへっ？」

僕とミルカは同時に、間の抜けた声を出してしまった。
いや、それも仕方無い…目の前でおこなわれている会話が混沌としているんだから…。