鍵と世界
「ミルカ!?しっかりしろ!
あんな奴の言う事を間に受けるな!
考えてもみろ、身代わりっていったって、キーブレイカーじゃないハクアにはそんな事は出来っこないだろ?」


「そ・そうだよね…嘘だよね…。」

僕の言葉に、少し平静を取り戻したミルカだったが、ガデスは更に続けてきた。


「ハクア君は身代わり足る存在だよ…キーブレイカーの力も備わっている…。
何故なら彼はアル君、君のクローンなのだから…。」


「!?」


ガデスの言葉に僕らはまたしても声を失った…。

信じられない…信じたくない…。僕はその想いを胸にハクアに詰め寄った…。


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