白の世界 (幼少期編)




ワナワナの震える彼女の手







「そん…な。」








「どうした、シズカ?」








「かわいー!!!」







その刹那私は死ぬかもしれないと再び思うほどに抱きしめられた






先程は凍死しそうであったか、今回は圧迫死となるだろうな。







「おい、シズカ死んじまうよ」





「あ!ごめんなさいね!つい可愛くて」



「(まったくだ)」




「そうだろ」





なぜお前が威張るのだと言ってやりたいが、この雰囲気では言える由もない





「で、どこで誘拐してきたの?」






その質問を笑顔でしている所をみるに、彼女も相当な人間なのだと思う






「誘拐じゃねぇよ。道で拾った」






世ではそれを誘拐と呼ぶと思うのだが、、






「まあ、それなら大丈夫ね!」






もう、つっこむ気力さえ起きやしない






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